木を読んでダイニングテーブルをつくる 製作過程
ダイニングテーブルをつくる。
製材から仕上げまで8日間でダイニングテーブルを制作します。
今回制作するダイニングテーブルの第一条件は、組立式でしっかりしていること。引越しの時に大きさのあまりに運ぶことを諦めないようにしたい。
構造は極めてシンプルに、部材の寸法のバランスは受講される方がサンプルを見ながら決めていきます。
全8回。
天板も構造材も34mm厚の材料から木取りします。
木材はきれいなものもそうでないものもあります。
講習会用に仕入れることの出来る木材の量には限りがありますので、中でも木目が美しく反りの少ない木材を天板に使用し、構造材はその残りの材から木取りします。
構造材は2枚を接ぎ合わせ、60mm厚の部材にします。
接ぎ合わせる時にボンドで滑らないように、ビスケットジョイントを用います。
反り止めと足の接合は二枚ほぞにして強度を持たせます。加工の手順を次のようになります。
ホゾ穴を加工してからホゾを製作する手順となります。
ホゾ穴は角のみ盤という機械で加工します。
4面平ノミボックスのような形態のビットの中心に木工用ドリルが回転するような仕組みです。
機会の細かな設定さえ覚えれば、正確に真四角のホゾ穴をあけることができます。
(注)写真がなかったので、別の講習会の時(一枚ホゾです)
胴付きの部分を横切り盤で加工します。少しでもずれると隙間ができるので機械との間にゴミがないか慎重に確認します。
普通なら昇降盤(縦引き用の丸鋸盤)でホゾを加工するのですが、怪我が多い機械なのでテノ森ではあえて帯鋸で加工します。これでも正確に加工ができます。
こういう端材何かに使えないかとついつい集めてしまいます。
ホゾとホゾ穴ができました。ここからは手加工、平ノミで調整します。
天板を製材し、木目が美しく自然に並ぶようにします。(写真は別の天板の作業です)
ビスケットジョイント加工をすることで、接ぎ合わせの時に目違いが起こりづらくなります。
木工用ボンドを塗ったらすぐにクランプで締め付けることが出来るように準備を万全にします。
大きなクランプでしっかりと圧着します。
上下それぞれのテンションが同じになるように力加減の調節をします。力いっぱい締め付ければいいというものではありません。
目違いが殆どなくできました。
天板は超仕上げ鉋を通してあります。紙やすりを丁寧にかけると美しく仕上がります。
天板に鬼目ナットをねじ込み、反り止め材には対応する専用のネジを通す穴をあけます。木の伸縮を考えて加工します。
仕口加工が終わったら超仕上げ鉋でカンナがけ、紙やすりで仕上げます。
しっかりと組み上げていきます。
天板の裏に補強材をいれます。その加工です。アリ溝を彫ってかっちりと組み上げます。
この後、面取り紙やすりがけをします、組み上げたらこんな感じです。
オイル塗装をしました。
テノ森のロビーにありますのでご覧になってください。