ま〜るいスツール 製作過程
まるいスツールづくりのながれ
座板にまあるい脚材を貫通させて、クサビで固定する昔ながらのスツールづくりです。
不器用な方、初めての方大歓迎です。ちょっと自分には難しいなというところはこちらでお手伝いします。感動は発見です。一番大きな感動は一番最初の発見ですから、初めての方こそぜひ受講してみてください。きっと忘れられない記憶に刻まれる一日となることでしょう。
① 座板をまあるくカットする
コンパスをつかって真円でもいいし、フリーハンドでまるみを描いてもいい。一本の美しい線で座板の輪郭線を描きます。ジグソーで切り抜いて、ベルトサンダーで表面を整えます。
② 丸い穴を開ける
ボール盤というのが固定式のドリルです。直径25㍉の穴を正確に傾斜をつけて4箇所開けます。木のクズが熱くなりますが大丈夫です。
③ クサビを入れる溝を切り込む
脚はこちらで旋盤加工したものを用意しています。この脚材に鋸で切込みを入れます。座板に差し込み反対側からクサビを打ち込むことで木が開きガッチリと固定されるようになります。
④ 座板の周囲を面取りする
トリマーという機械で座板の周囲を丸くしたり斜めに面取りしたりします。力入りませんモーターが頑張ってくれますから。音はちょっとうるさいですが大丈夫です。
⑤ 紙やすりですべすべにする
紙やすりは120番から240番、400番とだんだん細かい目ですべらかにします。木目にそって紙やすりを動かしたり、エッジを大事にしたり、紙はすりひとつとってもいろいろコツがありますので、教えますね。
⑥ いよいよ組立!
このあたりからアドレナリンが出てきます。
脚をハメ込みクサビを打ち込みます。「こんなに強い力で打ち込んでいいのかしら!!!」と冷や汗をかきながらドキドキします。飛び出た部分を鋸で切り取り、トリマーで座面と同じ高さにすると美しい仕口の出来上がり。汗をかいた分だけ出来上がりに惚れ惚れします。
⑦ 脚の高さを揃える
⑧ オイルフィニッシュ
ピカピカしていない自然な塗装に憧れるものです。でもメンテナンスが大変とか心配もある。解決策は自分で塗装してみるということです。そうすれば再メンテナンスの時に自分がどうすればいいのかよくわかる。簡単なことなんです。
オイルを吸い込んで木目が美しく引き立って来たときの感動は、一日の疲れを癒してくれます。使用するのは広葉樹、木目の美しい木材です。
たった一日のモノづくりですが、テノ森はこの時間を大切にしたい。作られたモノよりも作る過程の時間の方が大切。誠実に木に向かい合う木工家のことを知ることで、次の世代にどんな文化を残すべきかについての思いが生まれることと思います。