困難を抱えた家族を応援! 木の絆プロジェクト
プロジェクトの概要
本格的な木のモノづくりに興味のある方々にはさまざまな憧れがあります。このプロジェクトでは、ひとり親家庭や闘病中の家族がいる家庭が、家族で本格的な木のモノづくりがしたいという夢をかなえます。
このプロジェクトは、10年間にわたり継続して実施され、より多くの家族に特別な体験を提供していきます。
このプロジェクトには、3つのゴール、2つの目標、1つの目的があります。
3つのゴール
ゴール1:ひとり親家庭の木のモノづくりの夢を実現させます。10家族(20~30人)
ゴール2:闘病中の家族がいる家庭の木のモノづくりの夢を実現させます。11家族(30~40人)
ゴール3:家族や親と離れて暮らさなければならない子ども達のために、教育や建築・インテリアを学ぶ大学生などが木のものづくりを学び贈り物を製作して子ども達に届けます。(子ども60人、大学生など60人)
2つの目標
目標1:経済格差から生じる体験格差を乗り越えて、家族で一緒に経験し、一生忘れられない貴重な時間をつくります。(ゴール3では、家族の代わりに大学生が木のモノづくりを学び制作して届けます。)
目標2:大量生産・大量消費の今の時代は既製品に取り囲まれています。一般の人々には「丁寧なモノづくり体験」が決定的に不足しています。暮らしの中で使うものを自分でつくることを通して「自然の命と人の命を大切にすること」の価値を再発見します。
1つの目的
自らの手で自然の素材から物を作ることで、素材(=自然の命)やつくる人の時間(=人の命)がそこにあると気が付きます。買うことが他の命を頂くことという発見は、すべての命の中で一緒に生きているという実感を生みます。こうした他の命を尊重できる心は、消費から共生へと価値観を転換し、持続可能でみんながずっと幸せに暮らせる世界を創ります。
プロジェクトの背景
1、テノ森で木工家のようにものづくりができる。
家具用の良材を使い木工家のようにできる限り誠実に木と向き合います。出来ないかもしれないことを心配するのではなくて、出来るかもしれないということにワクワクするモノづくりの旅を始めます。
そんなお父さんお母さんの姿は、子どもたちの記憶の中で、「大人が暮らしの中で使うものを自分で作っていた」という原風景として刻まれるかもしれません。既製品購入では経験できない自分たちだけに深く価値が刻まれる時間をつくります。
2、西濱家のちゃぶ台づくり
このプロジェクトの必要性や、木のモノづくりがどのぐらい本格的なのか、その制作現場の空気感は、西濱家のちゃぶ台づくりを通してお伝えできると思います。
お母さんのさとこさんは癌のステージ4。まだ小さな二人の娘さんたちとお父さんの4人で、テノ森に8日間通い、食卓を作り上げました。
彼らは毎日の小さな時間やささやかな事柄を、とても大切にしているように見えました。ちゃぶ台づくりの時間は、最初から最後まで楽しく、明るく、そして優しいものでした。みんなで笑いながら、長く使える家具を作るその瞬間を共有できたことは、私にとっても特別な経験で、多くの気付きを得ることができました。
お母さんと一緒に作ったちゃぶ台は、単なるモノを超えた存在となり、モノを大切にすることは、命を大切にすることと同じ意味を持つようになりました。
(制作の様子についてもっと詳しく知りたい場合は、次のリンクからご覧いただけます:https://www.tenomori.jp/つくる風景/にしはまさん家のちゃぶ台作りで考えたこと/)
3、これからも続けるためには壁がある
困難な状況を抱えた家族でも参加できる、素敵な体験の場があって欲しい。しかし、本格的なモノづくりに参加するためには、経済的な壁が高いことが分かりました。闘病中の家族の治療費は膨大であり、ひとり親家庭では、収入、家事、子どものイベントを一人で担いながら頑張る親にとって、家族でモノづくりをすることは選択肢に上がることすら難しい状況です。
そこでテノ森は「木の絆プロジェクト」を始める事にしました。このプロジェクトでは、闘病中の家族がいる子育て家庭や、ひとり親で子育てをしている家庭に、西濱家のような特別なモノづくり体験を提供し、参加していただきたいと思っています。この体験を第2弾、第3弾と続けていくために、壁を乗り越える資金をクラウドファンディングで募ることにしました。
解決したい課題
木の絆プロジェクトは、家族が一緒に過ごす時間を価値あるものにし、経済的な壁を乗り越えて、すべての家族が参加できる社会を目指しています。特に以下の社会課題に取り組むことを目指しています。
1、体験をあきらめていた素敵な100人に、本格的なモノづくり体験ができるようにする。
経済格差による体験格差の解消:経済的な理由で、本格的なモノづくり体験ができない家族に対して、特別な体験を提供することで、家族の経験・絆を深め、持続可能なモノづくりの重要性を体感できる場と機会を提供します。
経済格差による体験格差の解消:経済的な理由で、本格的なモノづくり体験ができない家族に対して、特別な体験を提供することで、家族の経験・絆を深め、持続可能なモノづくりの重要性を体感できる場と機会を提供します。
2、一生忘れない家族の思い出をつくるお手伝いをする。
家族の絆を強くする:困難な状況と向き合っている家族だからこそ、一緒にものづくりを行うことで、より家族の絆を深め、その時間が大切な家族の思い出となるようにサポートします。
3、木のモノづくりから、素材としての自然の命と、作る人の時間=命をより深く考えることができます。
持続可能な世界への貢献:モノづくりを通して自然の命と人の命を大切にする意識を広め、限られた資源を大切にする持続可能な社会を目指します。
プロジェクトのゴールと解決策
目標額: 150万円
目標:10家族(20~30人)のひとり親家庭が木のものづくり体験に参加する。
目的:経済的に参加が困難なひとり親家庭が木のものづくり体験を通じて家族の絆を深め、忘れられない体験を共有できるようにすること。
解決策: 体験受講料に加えて、仕事を休んだ分の収入補填「未来づくり支援」1日あたり7000円をサポートし、ひとり親家庭が経済的負担を感じずに木のものづくり体験に参加できる環境を整える。
調査から見えてくる事実:収入と体験の格差の数字を見ると悲しくなります。
社会の支援には効果がある:クリエイティブな活動や社会支援には、子どもの成長にポジティブな効果があることが報告されています。
目標額:100万円
目標:11家族(33~44人)の闘病中の家族がいる子育て家庭が木のものづくり体験に参加する。
目的:闘病中の家族が木のものづくり体験を通じて家族の絆を深め、治療中の不安やストレスを軽減し、希望を持って未来を見据えることができるようにすること。
解決策:体験受講料無料、家族の体力や治療スケジュールに合わせた柔軟なプログラムを提供し、家族が安心して参加できる環境を整える。
家族で一緒にものづくりをすることの効果:「家族での木のものづくり」は、家族の絆を深め、ストレスを減らし、幸福感をあげます。未来への希望を育む特別な体験となることが読み取れます。
親と離れて暮らす小さな子どもたちと学びつくる人を結ぶ(ゴール3)
目標額:100万円
目標:乳児院や児童養護施設の子どもたち60人と学生60人を結び、木のものづくりを通じて双方に学びと成長の機会を提供する。
目的:乳児院や児童養護施設にいる子どもたちが学生や若者と繋がり、愛情とケアを受けることで、心の成長と安心感を得る機会を提供すること。
解決策:学生たちが制作した家具や組み木を子どもたちに届けることで、愛情とケアを受ける経験を提供し、学びと気付き成長の場を創出する。学生には「未来づくり支援」として、1日(5時間)あたり7,000円をサポートする。学生でなくても参加希望があれば柔軟に対応する。
課題
里親が必要な子どもたちへの関心が低い:私たちの近くには、生まれながらにお父さんお母さんから離れて暮らさなければならない小さな命があります。この子たちのことを知ること、関係を持つこと、行動を起こすことがこのプロジェクトの目的です。
里親に育ててもらえる割合:日本の乳児院や児童養護施設の小さな子どもたちが、里親の元で育ててもらえるのは約20%です。これに対し、オーストラリアでは93.5%、イギリスや香港でも70%を超えています。日本では里親の元で育ててもらう機会が非常に少ない現状があります。
ゴール3で、自分の得を追求する時代から、人としての徳を積む時代へ
テノ森が目指すモノづくりは、関わるすべての人が「人としての徳を積む」ことができることです。
1. 資金で支援する人
このプロジェクトは、資金を提供してくださる方の存在なくしては成り立ちません。お寄せいただいたご支援によって、このプロジェクトに関わるすべての人が徳を積む場をつくることができます。
2. つくる時間で支援する人
教育や建築、インテリアを学ぶ学生を中心に、テノ森で箱椅子や組み木のワークショップに参加しながら木工技術を学び、完成した作品を子どもたちに届けます。誠実なものづくりを通じて、徳を積む生き方を実践する経験となります。
3. 場を提供する人:
テノ森は、意義ある場所と時間を提供し、製作活動を支援することで、自らも人としての徳を積むことを目指します。
4. 受け取る人:
小さな子どもたちは、自分の椅子や節句人形を受け取り、喜びを感じることで、その純粋な心で人としての徳を積むことにつながります。
リターン
支援をしてくださった全ての方に。
ありがとうのメッセージと活動報告をメールでお送りいたします。またLINEのオープンチャットを開きますのでご参加いただけます。オンラインイベントでテノ森から普段の様子や大切にしていることなどをお伝えさせていただきます。
リターンは3つのプランからお選びください。
1、とにかく応援する
支援を可能な限り支援を必要とする方に届けることができます。
リターン名: 【純粋な応援プラン】
金額: 3,000円 / 5,000円 / 10,000円 / 50,000円 / 100,000円
説明:「リターンは不要で、とにかくプロジェクトを応援したい方向けのプランです。制作や送料にかかるコストを最小限に抑え、その分を必要な方への支援に充てます。」
1. ありがとうのメッセージ:参加者した家族から、木のものづくりができた感想、体験したこと、発見したことなどを写真と共にメッセージにして、ご登録していただいたメールアドレスに送らせていただきます。
2. 活動報告をメールでお送りいたします。
3. LINEのオープンチャットを開きますのでご参加いただけます。
4. オンラインイベントでテノ森から工房の様子や取り組みなどをシェアします。
2、自分もつくってみる
テノ森は自分でつくる木工房です。自分の命の時間を使って木のものを丁寧につくってみると、見える風景が変わってくるプランです。
途中までつくられたバターナイフまたは木の匙(さじ)を、紙やすりをかけて仕上げていく工程を体験します。ヤスリをかけてなめらかにして、ゆがいてガザガサをだしてを3回繰り返して、広葉樹が本来持つ木肌の美しさを引き出しオイルを染み込ませます。この工程をすることで食事に使って濡れてもツルツルなカトラリーになります。バターナイフまたは木の匙をご用意しています。体験キットのみと、完成品+体験キットからお選びください。
リターン名: 【手作り体験キットプラン】
金額と内容:
8,000円 : バターナイフ手作りキット(1本/合計1本)
10,000円 : 木の匙(さじ)手作りキット(1本/合計1本)
15,000円 : バターナイフの完成品+手作りキット(各1本/合計2本)
20,000円 : 木の匙の完成品+手作りキット(各1本/合計2本)
30,000円 : 木の匙の完成品+手作りキット(各2本/合計4本)
説明:
バターナイフ: どんな形と樹種が届くかお楽しみにしてください。
木の匙:形と樹種をお選びください。
8,000円&10,000円プラン: バターナイフまたは木の匙を自分で作るキットです。日常使いの道具を自分で作る喜びを感じてください。
15,000~30,000円プラン: 丁寧に仕上げられた完成品と、自分で作るキットをセットでお届けします。作る楽しさと使う喜びを両方味わえるプランです。
1.木の匙は形を選んでください
① ティー スプーン (小 /153x25x8mm)
② ノーマル スプーン (中 /165x29x8mm)
③ ヨーグルト スプーン(中 /165x30x8mm)
④ カレー スプーン (中 /165x35x8mm)
⑤ 丸 スプーン (中 /165x40x8mm)
⑥ ノーマル スプーン (大 /195x33x8mm)
⑦ ヨーグルト スプーン(大 /190x33x8mm)
⑧ カレー スプーン (大 /195x41x8mm)
2.木の匙は樹種をお選びください。
A ブラック ウォールナット
B ハードメープル
C ブラック チェリー
D 国産胡桃
3、一緒を感じる
このプロジェクトに参加した家族が制作した家具の端材から時計やカッティングボードを制作し、お届けします。
リターン名: 【端材から生まれる木のモノプラン】
金額と内容:
50,000円: テーブルの端材から生まれた木の時計(1つ)
70,000円: テーブルの端材から生まれたカッティングボード+ケーキサーバー(各1つ)
説明:
50,000円プラン: 「ご支援いただいたご家族の家具の端材から作られた木の時計をお届けします。どんな樹種で、どんな木目の表情のものが届くか、どうぞお楽しみに。」
70,000円プラン: 「カッティングボードとケーキサーバーのセットです。食卓を彩るアイテムとして、末永くご愛用いただけます。」
応援メッセージ
たまにテノ森を訪れると利用者さんが真剣に手を動かす姿が目に飛び込んでくる。同時に暖かい笑い声も流れている。
リピーターも多く関東からきて作り上げた作品に満足してとんぼ返りするご夫婦もいる。
きっとものつくりの楽しさをみんな共有しているからだろう。貴重な場所だ。その楽しさを支える主催者細井さんの力は絶大だ。
今回、そのすそ野を広げるため新しい試み、仕組みを立ち上げるとのこと、一人でも多くの人が参加できればいい。
成功することを祈っています。
スケジュール
2024年11月 クラウドファンディング開始
支援額に応じて、ワークショップ参加家族を募集
ワークショップを順次スタート
2025年12月までワークショップを継続
2025年6月 リターン発送開始
使い道の詳細
【支援金の使い道の補足説明】
実際の運営において、予期せぬ追加経費が発生する場合があります。その際には、費用の内訳を柔軟に変更させていただきます。
参加者の体調や木工スキル、希望をお伺いし、制作日数の追加や制作内容の変更(例:組み木の段飾り3日間コースや学習机と椅子のセット3日間コースなど)に柔軟に対応いたします。
上記内容で受講する家族や参加希望者を募集いたしますが、応募状況に応じてGoalの枠や各ワークショップの枠を超えて、受講人数を柔軟に調整させていただきます。
また、本プロジェクトの企画・運営および制作活動に従事する個人の労務費も、該当の費用項目(プロジェクト企画、返礼品費[返礼品制作費]、基本受講料)に含まれております。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
希望を持って
今の時代はモノが溢れているにもかかわらず、ものづくりの経験が不足しています。
モノが溢れている今の時代は、売れないとわかっていても豊富に品揃えをし、買い替え需要を短くする工夫をした結果、素材としての「自然の命」と「つくる人の命」を無駄遣いしています。テノ森は「自分でつくる木工房」として、この二つの命を生かす知恵と工夫、そして喜びを再発見し、命を大切にする時代への扉を開き、持続可能な世界を目指す仲間の輪を広げます。
困難な状況でも輝く家族の力
困難な状況にある家族だからこそ、他の誰よりも輝く力を持っています。私たちの目標は、特別な体験を通じて家族が互いに支え合い、心の安定と幸福感を得られるようにすることです。家族が一緒に過ごす時間は、何にも代えがたい宝物です。
最後までこのプロジェクトの文章を読んでくださり、ありがとうございます。
あなたがこの取り組みに興味を持ってくださり、心から感謝申し上げます。テノ森の活動に共感し、ご支援を検討いただけることは大変嬉しく、大きな励みになります。あなたのご支援は、困難な状況にある方々にとって、大きな希望の光となるよう大切に使わせていただきます。
お金がお金を超える使い方
これは次世代への投資であり、未来を切り開く力を持つ家族たちへの希望のメッセージとしてお届けしたいと考えています。
あなたのご支援によって生まれる貴重な機会を、充分に経験として届けるために、テノ森も日々成長し続けるよう努力してまいります。どうか、テノ森と共に輝く未来を創り上げるために、ご支援をお願いいたします。
持続可能で豊かな世界を目指し、次世代への希望を届けるために、ぜひお力添えください。
よろしくお願い致します。
最後までお読み頂き本当にありがとうございます。
補足:「いのちの物語」とのつながり
もっとテノ森のこと、細井護のことを知りたいという方への補足。
このプロジェクトは、私たちが活動する津屋崎という地域で展開されている新しいムーブメント「いのちの物語」の一環として企画されています。建築家の金氣順也さんを中心に展開されている「いのちの物語」を紹介するホームページには、美しいコンセプト動画や、金氣順也さんと私の対談記事も掲載されています。この対談を通じて、「なぜ自分でつくる木工房なのか?」という私の思いについても感じ取っていただけると思います。
「いのちの物語」ホームページ:https://inochi.works/
「面倒くさい」ことから楽しむ、いのちが宿るモノづくり 金氣 順也×細井護(テノ森): https://inochi.works/posts/test-2