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困難を抱えた家族を応援!木の絆プロジェクト
こんにちは、テノ森の細井護です。私たちは「家族でつくる優しい時間」を提供する「木の絆プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、経済的な壁を乗り越え、困難を抱える家族の本格的な木のものづくり体験を実現します。
実行者からのメッセージ
暮らしの中で使うものをつくる。それは自然の命を借りながら、作る自分の命を見つけていく旅です。経済的な壁を乗り越えて、たくさんの人をそんなモノづくりの旅に誘いたい。
プロジェクトのポイント
1.憧れていた本格的な木のものづくりに参加できます。
2.家族で一緒につくると、モノがモノを超えます。
3.体験格差を超えて、新たな世界を共に作る仲間を増やします。
プロジェクトの概要と目的
本プロジェクトは、以下の3つのゴール、2つの目標、そして1つの目的を掲げています。
ゴール1:ひとり親家庭10家族(20~30人)が木のものづくり体験に参加。
ゴール2:闘病中の家族がいる11家族(33~40人)が参加。
ゴール3:親と離れて暮らす子ども60人と学生など60人が、ものづくりを通じて交流。
目標1では、経済格差による体験格差を乗り越え、家族で一生忘れられない貴重な時間をつくります(ゴール3では、学生が子どもたちのために制作します)。
目標2では、暮らしの中で使うものを自分で作ることで、「自然の命と人の命がそこに含まれていること」に気づきます。
1つの目的は、買うことが他の命を頂くことだという発見は、命を消費する価値観から命を大切にする価値観へと人々を変え、持続可能で皆が幸せに暮らせる世界を創ります。
プロジェクトの背景
1.テノ森で木工家のようにものづくりができる。
テノ森では、家具用の良材を使い、木工家のように誠実に木と向き合うことができます。家族で一緒にものづくりをすることで、既製品では得られない深い価値が生まれます。子どもたちの記憶に「大人が暮らしの中で使うものを自分で作っていた」という原風景が刻まれるかもしれません。
2.西濱家のちゃぶ台づくり
このプロジェクトの必要性や、木のモノづくりがどのぐらい本格的なのかや、その制作現場の空気感は、西濱家のちゃぶ台づくりを通してお伝えできると思います。
お母さんのさとこさんは癌のステージ4。まだ小さな二人の娘さんたちとお父さんの4人で、テノ森に8日間通い、食卓を作り上げました。
困難な状況にある家庭だからこそ、他の誰よりも輝く力を持っています。彼らは毎日の小さな時間やささやかな事柄を、とても大切にしているように見えました。ちゃぶ台づくりの時間は、最初から最後まで楽しく、明るく、そして優しいものでした。
お母さんと一緒に作ったちゃぶ台は、単なるモノを超えた存在となり、モノを大切にすることは、命を大切にすることと同じ意味を持つようになりました。
(制作の様子はこちらからご覧いただけます:にしはまさん家のちゃぶ台作りで考えたこと)
3.経済的な壁の存在
困難な状況を抱える家族が本格的なものづくりに参加するためには、高い経済的な壁があります。闘病中の家族の治療費や、ひとり親家庭の収入状況では、家族でのものづくりは選択肢に上がりにくいのが現状です。そこで、クラウドファンディングを通じて資金を募り、誰もが参加できる環境を整えたいと考えています。
解決したい課題
木の絆プロジェクトは、特に以下の社会課題に取り組むことを目指しています。
1. 経済格差による体験格差を解消
体験をあきらめていた素敵な100人に、本格的なものづくり体験を提供
2.家族の絆を強くする
一生忘れない家族の思い出をつくるお手伝い
3.持続可能な世界への貢献
木のものづくりから、自然の命と人の命を深く考える機会を提供
プロジェクトのゴールと解決策
目標額: 150万円
- 10家族(20〜30人)が、木のものづくり体験に参加できるよう、体験受講料無料と「未来づくり支援」として1日あたり7000円をサポートします。
目標額:100万円
- 11家族(33~44人)が体験受講料無料、家族の体力や治療スケジュールに合わせて参加できるようにします。
目標額:100万円
- 学生たちが制作した家具や組み木を乳児院や児童養護施設の子どもたちに届けます。学生には「未来づくり支援」として、1日あたり7000円をサポートします。
ゴール3で、自分の得を追求する時代から、人としての徳を積む時代へ
テノ森が目指すモノづくりは、関わるすべての人が「人としての徳を積む」ことができることです。
1. 資金で支援する人
このプロジェクトは、資金を提供してくださる方の存在なくしては成り立ちません。お寄せいただいたご支援によって、関わるすべての人が徳を積む場をつくることができます。
2. つくる時間で支援する人
学生を中心にものづくりを学び、完成した作品を子どもたちに届けます。誠実なものづくりを通じて、徳を積む生き方を実践する経験となります。
3. 場を提供する人:
テノ森は意義ある場所と時間を提供し、製作活動を支援します。
4. 受け取る人:
子どもたちは作品を受け取り、純粋な喜びを感じることで、徳を積むことにつながります。
リターンについて
ご支援いただいた方には、ありがとうのメッセージと活動報告をメールでお送りし、LINEのオープンチャット、オンラインイベントへの参加もご案内します。リターンは以下の三つからお選びください。
1、とにかく応援する
リターンは不要でプロジェクトを応援。支援金は可能な限り支援を必要とする方に届けます。
金額:3,000円/5,000円/10,000円/50,000円/100,000円
2、自分もつくってみる
テノ森は自分でつくる木工房です。自分の命の時間を使って木のものを丁寧につくってみると、見える風景が変わってくるプランです。
自分でバターナイフや木の匙をつくる体験キットをお届けします。完成品とセットプランもあります。
金額と内容:
8,000円 : バターナイフ手作りキット(1本)
10,000円 : 木の匙(さじ)手作りキット(1本)
15,000円 : バターナイフの完成品+手作りキット(各1本)
20,000円 : 木の匙の完成品+手作りキット(各1本)
30,000円 : 木の匙の完成品+手作りキット(各2本)
3、一緒を感じる
参加家族が制作した家具の端材から生まれた時計やカッティングボードをお届けします。
金額と内容:
50,000円: 木の時計(1つ)
70,000円: カッティングボード+ケーキサーバー(各1つ)
応援メッセージ
たまにテノ森を訪れると利用者さんが真剣に手を動かす姿が目に飛び込んでくる。同時に暖かい笑い声も流れている。
リピーターも多く関東からきて作り上げた作品に満足してとんぼ返りするご夫婦もいる。
きっとものつくりの楽しさをみんな共有しているからだろう。貴重な場所だ。その楽しさを支える主催者細井さんの力は絶大だ。
今回、そのすそ野を広げるため新しい試み、仕組みを立ち上げるとのこと、一人でも多くの人が参加できればいい。
成功することを祈っています。
スケジュール
- 2024年11月:クラウドファンディング開始
- 2025年12月まで:ワークショップを継続
- 2025年6月:リターン発送開始
資金の使い道
こちらのテキストは、プロジェクト内容を簡潔にまとめた要約バージョンです。詳細と補足説明が知りたい場合は本文をお読みください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
さいごに
希望を持って
子ども世代に素敵な世界を手渡すために、このままではいけない。世界が、社会が、自分が変わらなければいけないことは多くの人が感じています。
受刑者の子どもに寄り添うミッションで妻がネパールに派遣された3年間に私も同行しました。そこで、日本、世界から貧しい人たちの中でも最も貧しくされた人と共に生きる生き方を選んだ人たちの出逢いがありました。
自らの得を手放すと、その行動が人として徳を積める生き方に変わること。その行動が集まり世界を変えていく力になることを知りました。
必要なのは大きな変化ではなく、関係する方々が「気が付くと人として徳を積めていた」という小さな場をつくることでした。私たちにもできるほんのちょっとの意識の組み立て直しで世界が変わってくる。
子ども世代に手渡せる世界にするために、参加するそれぞれが自分の得を手放し小さな魔法を加える。きっとそれが奇跡のような優しい時間を無限に生むと私は信じています。
自分の得を手放し小さな魔法を加える
きっとこれが次世代への贈り物で、未来を切り開く家族たちへの希望のメッセージです。あなたのご支援によって生まれる優しい時間を大切に育てていきます。
ぜひお力添えください。よろしくお願い致します。
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補足:「いのちの物語」とのつながり
もっとテノ森や細井護について知りたい方へ。
このプロジェクトは、津屋崎で展開されている新しいムーブメント「いのちの物語」の一環として企画されています。建築家の金氣順也さんを中心に展開されているこの活動を通じて、「なぜ自分でつくる木工房なのか?」という思いも共有しています。